帰省ラッシュ始まる 予約率はコロナ前水準に回復 奄美空港

2023年12月29日

地域

友人や家族との再会を喜ぶ人たちで混雑した奄美空港の到着ロビー=28日、奄美市笠利町

正月休みを古里で過ごす人たちの帰省ラッシュが始まった。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行され迎える初めての年末年始。奄美大島の空の玄関口、奄美空港(奄美市笠利町)では28日、大きな荷物や土産袋を抱えた帰省客が多く見られた。混雑のピークは下りが29と30日、上りが年明けの1月3日になる見通し。

 

大阪市在住の東原とし子さんは同日午後、大阪国際(伊丹)空港から到着。瀬戸内町から出迎えた家族と1年ぶりの再会を喜んだ。帰省中は特に予定を決めておらず「ゆっくり過ごしたい」と話した。

 

年末年始期間(28日~来年1月3日)における日本航空(JAL)グループの奄美群島発着路線の総予約数は22日時点で、前年比110・1%の2万1021人。2019年と比較すると101・5%となり、コロナ前の水準まで回復している。方面別では、関西方面の予約数が前年比122・5%、奄美群島間が同122・9%で前年を大きく上回った。

 

国内線全路線の予約率ではJALが73・8%、ピーチ・アビエーションが82・3%、スカイマークが82・4%でいずれも前年度を上回った。

 

格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションはインバウンド(訪日外国人観光)需要の高まりを受け、国際線を増便するため国内線を一部減便。奄美―大阪(関西)路線は10月29日~来年2月8日で運休している。